IN/OUT (2021.7.4)

Windows 11が発表されました。「10」が最後のWindowsという触れ込みでしたが、結局、古いハードウェアをある程度切り捨てていくためには、メジャー・バージョン・アップという形にする必要があったのだと思います。

メイン機への導入は、もっと安定してからという理性は効かず、速攻、Insider Programでベータ版をインストールしてしまいました。


out最近のOUT

"Godzilla vs. Kong"21.7.2

Legendary PicturesとWarner Bros.が仕掛けるプロジェクト”MonsterVerse”の最新作を観てきた。"Godzilla"、"Kong: Skull Island"、"Godzilla: King of the Monsters"と積み上げてきたシリーズの総決算作。大いに期待していたのだ。

しかし、まさかの低レベルさに愕然。いや、ストーリーの骨格は、二大怪獣激突映画としては上手く考えたと思うし、徹底した肉弾戦を繰り広げる特撮シーンの迫力は凄まじい。この要素だけに特化した怪獣プロレス映画だったら、とりあえず熱くなれたと思うのだが、そこに、あまりにも稚拙な人間ドラマ・パートが足されているのが、いたたまれない。

元々、MonsterVerse版ゴジラでは、(私の感覚では)全く不要な家族劇が入っている。ただ、それが、前作 ”King of the Monsters”までは、ギリギリ、映画全体の足を引っ張ることは無かった。しかし、今作のドラマ・パートは酷い。設定の杜撰さが致命的だ。チーム・コングの女の子は、果たして義務教育を受けさせて貰っているのか? チーム・ゴジラの女の子は、母親との確執をどう乗り越えたんだ? 今時の映画で陰謀論者を肯定的に扱うという神経も疑うし、しかも、地球空洞説…。

最悪なのは、これまで積み上げてきた設定を無視しまくっている事だ。芹沢博士が核兵器でゴジラにカツを入れたのを無かったことにし、怪しい新エネルギーを出してくるのも腹立たしい(これがまた、いかにも頭が悪そうなアイディアだ)。芹沢博士の息子、日本代表の小栗旬も、白目を剥く以外、何をしたいんだかさっぱり分からない(撮影されたシーンは、もっと多かったのに、かなりカットされたらしいのは同情するが)。前作のオチ「ギドラの頭」の使い方も、意味不明。モナークの無能さだけは、これまでのシリーズを踏襲している(というか、増し増しだ)。

もう、駄目な点を挙げ始めたら止まらなくなるのだが、さらにガッカリしたのは、これまで、強大な敵に苦戦しながらも禍々しいまでの強さを失わない神話的な存在だったMonsterVerse版ゴジラの描写に、大イグアナ感が強まっている事だ。もう、Adam Wingard監督以下、全スタッフ、何を考えて製作したのか。MonsterVerseの第一作のみで離脱してしまったGareth Edwards監督がプロジェクトに残っていてくれたら、こんな惨状を呈することは無かったかもしれない…

せめて、ゴジラのピンチに「ゴマすりクソバード 」ラドンが駆けつけるぐらいのサプライズは欲しかったなとか、妄想するのもむなしい。



Windows 2.x → 3.x → NT → 2000 → XP、の頃のような驚きはなく、表面的にはデザインが洗練された程度の違いしか感じません。ただ、スタートボタンがタスクバーの中央になったことに慣れるには、もう少し時間がかかりそうです。そして、表示されるスタートメニューが、Android風のアプリケーション一覧になったのは残念。ライヴタイルは、(元Windows Phoneユーザーとしては)気に入っていたのですが。

OSのバージョンアップに胸躍るというのは、すっかり旧世代のノスタルジーになってしまったという気がする今日この頃です。